相手も自分も尊重する自己主張、アサーション-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




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            第27回   相手も自分も尊重する自己主張、アサーション

 
  



アサーションとは

 『アサーション』もしくは『アサーション・トレーニング』といった言葉を、すでに聞かれたことのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。アサーションとは、自己主張に関する考え方や実践方法の1つで、コミュニケーションにおいて相手のことも自分のことも尊重する「さわやかな」自己表現のことを指します。アメリカで生まれて日本でも紹介されるようになりました。一方的に相手に自分の意見や考えや感情を押し付けるのではなく、また、自分の中に押さえ込んで一人我慢してしまうのでもない、適切な自己主張、自己表現のことを指しています。


自己主張とコミュニケーションにおける3つのタイプ

 アサーションについての理論では、人のコミュニケーションの種類を、大まかに次の3つに分けて考えています。
①受け身的なコミュニケーション:自分の意見を述べることができず、我慢して飲み込んでしまうタイプのコミュニケーション
②攻撃的なコミュニケーション:相手のことを考えず、自分の言いたいことだけを主張するタイプのコミュニケーション
③アサーティブなコミュニケーション:相手にも主張や意見があることを尊重しながら、同様に自分自身の意見も尊重して、適切に相手に伝えるタイプのコミュニケーション
 みなさんは普段、どのようなタイプのコミュニケーションを多くされているでしょうか。我慢していても苦しくなってしまうかもしれませんし、つい相手の主張を聞かずに自分の言いたいことばかり言ってしまっても、建設的なコミュニケーションの可能性を狭めてしまっているかもしれません。「そんなすぐに、ちょうどいい自己表現ができるようになると思えない」と感じられるかもしれませんが、まずはご自分のタイプを観察してみることから始められるのはいかがでしょうか。

参考 平木典子 『改訂版 アサーション・トレーニングーさわやかな(自己表現)のために』
   日本・精神技術研究所、2009年




 


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