依存症について-カウンセリング/神奈川県川崎市/ピース・アンド・ホープ カウンセリングセンター




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              第34回   依存症について

 
  



依存症とは

 依存症は、自分の健康や対人関係、仕事などに悪影響があるとわかっていても意志の力ではその行動をコントロールして、適度に行うことができず治療が必要な状態をいいます。


依存の対象
 身体に摂取するもの: 薬物、アルコール、タバコなど
 行動: ギャンブル、インターネット、ゲーム、窃盗、自傷、恋愛、仕事、性犯罪など
 人間関係: 夫婦、恋人、親子


原因

 〇脳内の神経伝達物質:ある物質を摂取することや、行動を行うことによって、脳内にドパミンという神経伝達物質が放出され、他のことでは得られない多幸感や快感を得ると、再度その快感を得たいと渇望するようになります。依存が続くと、ドパミンを受け取る受容体が減少し得られる快感が減少するため、より頻繁に依存している行動を行うようになります。
やめると非常に強い不快感や不安感が生じるため、やめることができなくなるという考え方です。
 
〇自己治療仮設不安や緊張、人間関係、虐待やいじめなどのトラウマ体験、低い自尊心、心身の病気による痛みなどの苦痛を軽減するために行われるという考え方です。



治療法

 〇医療:必要な場合は入院をして依存しているものと離れる期間を持ちます。薬物療法も用いられますが、薬物療法だけで改善することは少なく、グループやカウンセリングなどを併用することが有効と言われています。
 
 〇自助グループ/当事者グループ:苦しんでいるのは自分だけではないと知ることができる、回復している先輩の話を聞いて励まされる、グループにいる間は再開しないでいることができるなどのメリットがあります。依存症になる人は、人は信用できない、人には頼れないと思っている方が多いため、受け止めてもらえる場はとても助けになります。

 〇カウンセリング:背景にある過去の辛い体験や無力感、むなしさなどを一緒に考えていきます。依存するのと同じような効果があって、より適切な行動を探します。痛みに対しては認知行動療法などで「痛くなくなってから動こう」ではなく、「痛くても活動できる」と柔軟に考えられるようにしていきます。



周囲の接し方

 治療や支援が必要な人として見守っていきます。依存症を抱える人は、強いストレスを感じているときに依存している行動を行いやすくなります。良くなってほしい一心で、周囲の人が責めたり、苦言を呈したりするとかえって長引かせることがあります。依存症は家族にとっても非常に負担が重いものですので、家族自身のケアの為にも専門機関を利用することをお勧めします。



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